カイロプラクティックについて

Chiropractic

カイロプラクティックとは

chiropractic,chiro
= もとギリシア語で、手の意

背骨や骨盤の歪みを徒手によって矯正する治療法。

「広義では、薬物や手術による方法を除く体操、食餌(ショクジ)、物理療法を含む治療法を指す」  

※新明解国語辞典 小型版 2012年1月10日第7刷発行 山田忠雄 発行所三省堂より引用

世界約40ヵ国では法制化も
日本では民間療法

「カイロプラクティック」は、アメリカ発祥であり、世界のおよそ40か国で法制化されていますが、日本国内においては、法制化されておらず、カイロプラクティックは「民間療法」として位置づけられています。 アメリカやEU諸国などでは国家資格として認められており「医療に準ずるもの」として幅広く利用されています。
 
下記で紹介する「カイロプラクティック」「カイロプラクター」の説明は、厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』のwebサイトにある海外の情報によるものです。日本国内では医療行為ではないため「患者」「治療」などの言葉は使用することができません。誤解がないように下記には「海外における」という言葉を加筆して紹介させていただいております。

〈海外における「カイロプラクティックとは」〉
カイロプラクティックは認可された医療従事者であり、身体の自己治癒能力を重視しています。治療は通常手技療法を行い、しばしば脊椎マニピュレーションも行います。運動や栄養のカウンセリングなど、ほかの治療法も用いられます。
 
〈海外における「カイロプラクターが行うこと」〉
カイロプラクターは、通常医療で行われているのと同様の方法で患者の治療に取り組みます。患者に問診し、詳細な既往歴を得て、検査やテストを行い、診断を行います。その後、治療プランを立て、治療を開始し、患者の回復状況を観察します。カイロプラクターは、しばしば筋骨格系に関連する症状を扱います。 カイロプラクターが用いる手技療法は、ストレッチや持続圧、また特定の関節のマニピュレーションにまで及びます。通常手を使い、素早く穏やかに圧をかけることがあります。マニピュレーションの目的は、関節の動きと機能を改善することです。マニピュレーションは脊椎に対し最もよく行われますが、体の他の部分にもこの方法で治療することがあります。
 
※引用元/厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』

History

カイロプラクティックの歴史

1895年アメリカで誕生した
カイロプラクティック

カイロプラクティックはアメリカで約130年前にD.D.パーマーにより発見された新しい医療です。「カイロプラクティック」とは、パーマーの患者であり友人でもあったサムエル・ウィードによって名づけられました。
D.D.パーマーは人間の病気の根源を研究していました。研究の中で、17年間耳が聞こえないというハービー・リラードの症状を調べておりました。脊柱を検査している際、椎骨が盛り上がり、瘤があることを発見しました。D.D.パーマーはその椎骨をもとに戻せば聴力が回復するのではないかと考え、リラードを説得して両手でその椎骨を押し込んだ瞬間、17年間失われていたリラードの聴力が回復しました。それが1895年9月18日のことであり、世界で最初にカイロプラクティックが誕生した瞬間です。

D.D.パーマーのカイロプラクターとしての人生は18年間と比較的短いものでありましたが、カイロプラクティックの発展に全てを捧げました。その意志は、息子でもあるB.J パーマーに引き継がれ、孫のD.D.パーマー3世の時に科学的に認められ、法制化されました。現在、米国で認可されている18校の専門大学の卒業生は「脊椎の専門家」として毎年数多くのカイロドクターが誕生し、活躍しています。

日本では民間療法だからこそ
大切なのは「教育」だと考えています

安全な施術のために

Education

日本では民間療法のため、大袈裟に言えば誰でも「カイロプラクター」を名乗ることができてしまいます。そして日本には国際基準を満たした学校が存在しない現状ですが、日本カイロプラクティック連合会では、日本最大のカイロプラクティック団体の責任として、施術の安全性を担保するために、厚生労働省による通達「医業類似行為に対する取扱いについて」を元に策定した「倫理規定」とカイロプラクティック「教育」に力を入れています。